雪が降るとじっとしていられない。愛馬にまたがり雪外乗だ。新雪を巻き上げ駆け抜ける。
自分の血の中にはるか昔、モンゴル高原を疾駆した「騎馬民族」への繋がりを信じたくなる瞬間。
雪の中を駆ける馬は、ブワンブワンと上にあがる。木曽馬の足腰の強さと確かさは、彼ら自身よく知っている。乗り手との信頼関係さえあれば、「行きますか?まかせてください」てなもんだ。
ビューテーと小鹿毛。小鹿毛は純系木曽馬4才。古式馬術の調教中である。初めての雪外乗でペース配分を考えないから、いつでも必死に駆ける。息が切れた。手だれのビューティーは、マイペース、マイペース、すぐに回復する。
2頭とも和鞍である。慣れてくると妙に楽な不思議な鞍である。
(1997.1.6)

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